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●●●●● Wizard法 (Promega) ●●●●●
ここでは、Wizard mini-prep(Promega)の使用法について概説する。これを用いて単離したプラスミドDNAは、ベクターDNA調整、プローブ調整、塩基配列の決定などといった数多くの面で利用可能である。ただし、一度に単離できるプラスミド量は、多くて10μg程度である。さらに多量に必要な場合には、別のキットを用いるようにする。
- キットの付属物
Cell suspension solution |
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Resin |
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Column wash solution |
使用前に、100%エタノールを等量加える |
Column |
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Cell lysis solution |
キットに付属しているが、その都度調整した方がよい |
Neutralization solution |
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- 準備する物
ピッペトマン |
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チップ |
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エッペン |
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100ml三角フラスコ |
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抗生物質 |
Amp, Kmなどで、保存液は終濃度の1000倍に作製しておく。
大抵の場合、50mg/mlで作製し、フィルター滅菌する |
白金耳 |
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ガスバーナー |
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クリーンベンチ |
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恒温振盪機 |
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恒温槽 |
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高速微量遠心器 |
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ボルテックスミキサー |
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5ml注射器 |
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- 試薬類
- 2x LB培地
2% |
Bacto Trypton |
1% |
Bacto Yeast extracts |
1% |
NaCl |
- 1x TE
10mM |
Tris-HCl(pH8.0) |
1mM |
EDTA |
- 5N NaOH
- 実験操作
- E.coliの培養
- 5mlの2×LBを滅菌した100mlの三角フラスコに入れ、抗生物質を加える。
- 大腸菌の生えたプレートからシングルコロニーを白金耳でとり、37℃で一晩培養する。
- Mini-prep kitを用いたプラスミドの単離
- 翌朝、実験を始める前に、次のものを準備する。
キットの内容物を室温に戻す。0.2N NaOH/1% SDSを調製する。
1xTEを65℃に保温する。
- 1.5mlのエッペンに培養液を1.5ml注ぎ、4℃・4000rpmで5分間、2回遠心する。
- 上清を完全に除き、Cell Suspension solutionを200μl加え、ボルテックスで完全に懸濁する。
- O.2N NaOH/1% SDSを200μl加え、透明になるまで丁寧に混合する。
- Neutralization solutionを200μl加える。激しく混合し、完全に中和する。
- 4℃・12000rpmで5分間遠心する。
- 上清を別のエッペンに移し、再度4℃・12000rpmで5分間遠心する。
- 上清を別の2mlのエッペンに移す。
- Resinを撹拌してから、エッペンに1ml加える。
- 3ml注射器からシリンダーを抜き、columnを装着する。
- 9.の溶液をデカントで注射器に入れ、下に100ml三角フラスコを置いて、シリンダーを押し下げる。
- columnを外し、シリンダーを抜き、再度columnをつける。
- Culumm wash solutionを2ml注射器に入れ、シリンダーを押し下げる。
- columnを外し、1.5mlのエッペンにのせる。
- 4℃・12000rpmで20秒間遠心する。
- columnを別のエッペンに移し、65℃の1xTEを50μl columnに注ぐ。
- 1分間室温に放置する。
- 4℃・12000rpmで20秒間遠心する。
- 一部をとって、分光光度計でDNAを推定する。定量法に関しては、別項(核酸の定量)を参照のこと。
- 4℃あるいは-20℃に保存する。
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