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 電気泳動(Agarose) 

  1. 電気泳動の種類

     アガロースゲル電気泳動  :高分子DNA断片の分離に有効
     アクリルアミドゲル電気泳動:低分子DNA断片の分離に有効

  2. アガロースゲルの分離能

    アガロース濃度 (%)
    DNA分子の分画範囲 (kbp)
    0.3
    60 〜 5
    0.6
    20 〜 1
    0.7
    10 〜 0.8
    0.9
    7 〜 0.5
    1.2
    6 〜 0.4
    1.5
    4 〜 0.2
    2.0
    3 〜 0.1

  3. アガロースゲルの調製

    1. 泳動・ゲルバッファー

      1. 50x TAE
        Tris 242g
        Acetate 57.2ml
        0.5M EDTA 100ml

      2. 1x TAE
         50x TAE をMQ水で薄めて50倍にする。1xTAE 1000mlに10mg/ml EtBrを50μl加える。

      3. 10x TBE
        Tris 108g
        Borate 55g
        0.5M EDTA 40ml

      4. 1x TBE
         10x TAE をMQ水で薄めて10倍にする。1xTBE 1000mlに10mg/ml EtBrを50μl加える。

  4. 準備操作

    1. 目的の濃度になるようにアガロース(電気泳動用)を1xバッファーに懸濁する
    2. 電子レンジで加熱してアガロースを完全に溶かす
    3. 60℃以下になるまで冷ました後に、ゲル作成台に注ぎコームをさして固化する

  5. 電気泳動

    1. 固化したアガロースゲルを泳動槽にセットする
    2. 泳動用の1xバッファーを注ぐ
      この順番は逆でも良いが、ゲルの下に気胞が生じないようにする
    3. 泳動サンプルにローディングバッファーを入れる
      TaKaRaから制限酵素とともに供給されるのは10xなので、泳動サンプルの1/9量を加える
    4. サンプルをゲルのウェルにアプライする
    5. 通電して電気泳動を開始する
    6. 目的とするバンドに依るが、BPBがゲルの2/3流れた時点で泳動をやめる
    7. トランスイルミネーターを用いてバンドを観察する
      必要であれば、写真を撮影する

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